2022年9月17日土曜日

 💗💗平和を願って折鶴作り💗💗

  横浜YMCAの平和の取り組みの一環としてこの夏も「2022年度平和の折鶴作り」が行われました。大和YMCAでもデイサービスや保育園、グループホームの関係者が協力し合って千羽鶴を作り上げました。


 グループホームに入居されている皆さんは平均年齢90歳。特に女性の皆さんが若い頃はきっと何気なく作られていらっしゃったのではと思いますが、一緒に作成をお願いしてみると、「昔は作れたけど、今はもうすっかり忘れちゃったわ~。」と少々ご遠慮気味。


それでも8月中にグループホームの皆さんで協力し、350羽程の鶴を作成しました。

 


 


 グループホーム入居者の皆さんは、一番若い方で82歳、一番の年長者の方は98歳で、戦時中は多感な10代だった方がほとんどです。それぞれ今とは想像できない大変な時代を過ごされてきたと思います。そのうちの4階に入居されている愛媛出身のIさんは、当時の様子について普段からよく話をしてくださいます。


戦時中を語るIさん 


 「小学校の高学年から女学校の4年生まで戦争でした。高知沖で軍艦を見たり、B29が四国から東京に向かって飛んで行ったことをよく見ていました。竹やりを使う練習をしたり食べ物が配給制だったり、米軍の飛行機が飛んでくると防空壕に入って震えながらよく泣いたりしていました。広島原爆の時は広島の方角の空が明るくなってあとから原爆が落ちたということを知りました。あんな時代は本当にもうやだね。」

 そんな中で、「配給制の頃、リュックの中にわからないように白菜の葉の中にお米をこっそり隠して近所に人に分けたこともあったわね。」と食糧事情が大変な時でも周囲の方々と協力し合って困難を乗り切った頼もしいエピソードを優しい笑顔で語ってくださいました。

 Iさんはグループホームで不自由なく元気に過ごしていられるこの平和な時代をとても嬉しいと、いつもおっしゃっておられます。

 

  なかなか解決しないまま罪のない一般市民が犠牲になっているロシアとウクライナの悲しいニュースを毎日のように目にしますが、一日も早く平和な日々に戻ることをグループホームの皆さんもみんな心から願っています。

  平和の折鶴の完成版はこちらです。

大和YMCAグループホーム

佐々木 美智